Arrows日誌

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2019/12/09小松川CSNew!
過去問添削にて思うこと
こんにちは。進学塾3Arrows(スリーアローズ)小松川CSの黒川です。
一気に寒々しくなってきましたが、
生徒・保護者の皆様におかれましては元気にお過ごしでしょうか。

11月も半ばとなると、入試が迫ってきているのを感じ、
「読書の秋」などと悠長なことを言えなくなってしまうのがこの時期の寂しいところです。
ただ、一方で一味違った「風物詩」が私の楽しみとなります。それが過去問の添削です。


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中学入試、高校入試、大学入試、それぞれで課される過去問には、
「こんな力をもった生徒に来てほしい」というメッセージがふんだんに盛り込まれています。

そこに向き合い、自分がこれまでに培った力を発揮する。
また、演習や復習を通じて学校から求められている力を伸ばしていく。

そうした過程に過去問の添削を通じて携わらせていただけるのは
「塾の先生」としての大きな楽しみの一つです(楽しんでばかりもいられないの難しいところでもありますが)。

入試問題には学校ごとのカラーが出るのはもちろん、
「時代に適応する力」も求められているように感じます。

ただ、それは変化していく新しい力だけではなく、
技術が発展しようと、生活水準が上がろうと大事に考えていかねばならないものも含まれているように感じます。

家族や友人との関わり方といったテーマはもちろん、
部活を辞めてしまったときに感じる当人と周囲との複雑な感情の交錯などなど、大小様々です。

パソコンやタブレット、スマートフォンなどの普及で、
これまでにはなかった他者との関わり方が生まれた一方、
対面でのコミュニケーションにおいては相手の顔を見て話を聞く、
TPOに合わせた言葉遣いをする、といった点はまだまだ重視されます。

むしろ、デジタル化が進んだ現代だからこそ、
ここぞというときのアナログなコミュニケーションの重要性は増しているように感じます。

コミュニケーションは「情報の伝達」と「感情の共有」を含みます。
前者を文字情報として読み取るために説明文の演習が、
後者を読み取るために物語の読解が生きてくるのだと私は考えますし、
その過程で読み取る力だけでなく、想像力も養っていくことができるとも感じています。
そうして養った力を積み重ねることで、時代がどのように変化しようとも、
自分の価値を発揮して周囲から求められる人間として、
また周囲と協働して社会貢献できる人間として活躍できるのではないでしょうか。


たかが入試問題、されど入試問題(≒学校から生徒保護者へのメッセージ)です。
過去問として演習をして振り返った際に、ただの入試問題としてだけ出題文を捉えるのではなく、
受験が終わって合格した暁には(ご本人、ご家族ともに)読む題材としてみてはいかがでしょうか。

また、そういった機会を通じて、新しい生活環境において大事にしたいご家庭の価値観・方針などを、
腰を据えて話していただく時間も是非とってください。

入試が終わる時期に過去問を片付けるときに、
進学してからもスマートフォンは21:00までねであるとか、
家族の記念日は大切にしようねであるとか、
ご家庭が大事になさる事柄・習慣を改めてご確認いただくことで、
ご本人方にも「自分にとって大切なもの・こと」が形成されていくことを願って止みません。


今年の添削でどんな文章(幸か不幸かたくさんの英文も含みます)に出会い、
どんな入試の記憶とともに来春読書をしているのか今はまだ分かりません。
ただ、一つでも多くの笑顔とともに受験期を乗り越えられるように一同力を尽くしてまいりますので、
保護者の皆様も体調にご留意なさりながら、ご協力いただければ幸いです。よろしくお願い致します。


進学塾3Arrows(スリーアローズ)ではお問合せやご相談を随時受け付けております。
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