こんにちは!
3Arrows×ARCUS平井駅前CSの吉井です。
今日は、都立北園高校(板橋区)の
入試制度の変更について、お伝えします。
何が変わるのか
東京都教育委員会は、
2027年春(令和9年度)入試から、
北園高校と武蔵野北高校(武蔵野市)で、
新しい選抜方法を導入すると発表しました。
これまで都立高校の多くは、
学力検査点:調査書点(内申点)を、
「7対3」の比重で計算していました。
北園・武蔵野北の27年度入試では、
これに加えて「10対0」、
つまり調査書(内申)を一切使わず、
学力検査100%で計算した点数も算出し、
高い方の点数で合否を判定します。
なお、この方式は世田谷区の深沢高校で、
すでに26年度入試から先行導入されています。
どんな生徒が有利になるか
当日の学力検査に自信があり、
内申点があまり伸びなかった生徒には、
追い風になる制度です。
特に、実技4教科が苦手な生徒や、
様々な事情で内申について
十分に評価されなかった生徒にとって、
これまでより間口が広がる形になります。
どんな生徒は慎重に考えるべきか
逆に、コツコツ内申を積み上げてきたものの、
本番一発勝負にやや不安がある生徒にとっては、
従来の「内申の貯金で逃げ切る」戦略が、
やや効きにくくなる可能性があります。
内申を頼りにしていた生徒も、
当日の得点力を今まで以上に、
磨いておく必要があると言えそうです。
合格点は上がるのか(あくまで予測です)
「10対0」を選べるということは、
内申に関係なく、当日の得点力だけで
北園を狙える生徒が増えることを意味します。
そのため、当日の得点に自信のある層が
北園に集まりやすくなり、
結果として学力検査における
実質的なボーダーが上がる可能性は、
十分に考えられます。
参考:現時点での北園高校の合格目安
制度変更前の参考値として、
直近の合格ボーダー(60%ライン)の
目安データを載せておきます。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 総合得点 | 約820点/1000点 |
| 学力検査点 | 約567点/700点 |
| 調査書点 | 約253点/300点 |
| 換算内申 | 約55点/65点 |
| 偏差値 | 約59 |
「10対0」なら、何点で合格のチャンスがあるか
ここからは、上記の目安を使った試算です。
「10対0」は、学力検査の実点(500点満点)を
そのまま2倍して1000点満点にする方式です。
内申は一切関係ありません。
現状の合格ライン(総合得点820点)を
そのまま当てはめると、
必要な実点は410点前後(500点満点)、
5教科平均で82点程度が、一つの目安になります。
参考までに、従来の「7対3」方式で、
同じ総合得点820点に届くために必要な
実点の目安を、換算内申別にまとめました。
| 換算内申(65点満点) | 7対3で必要な実点(500点満点) | 5教科平均 |
|---|---|---|
| 65(満点) | 約371点 | 約74点 |
| 55(現行合格者の目安) | 約404点 | 約81点 |
| 45 | 約437点 | 約87点 |
| 35 | 約470点 | 約94点 |
表からわかる通り、換算内申が53前後を
下回るあたりから、7対3で必要な実点が、
10対0の目安(410点)を上回っていきます。
つまり、換算内申がおおよそ53点未満の受験生ほど、
「10対0」による恩恵を受けやすい、
という試算になります。
※この数値は、あくまで現行の合格ラインを基にした
試算・目安です。27年度入試では、当日点に自信の
ある受験生が北園に集まりやすくなることも予想され、
実際の必要点数は変わる可能性が高い点にご注意ください。
確定的な数値は、実際の入試結果が出るまで分かりません。
内申に不安がある生徒も、
学力検査で得点を伸ばせば、
道が開ける可能性が広がった、
という前向きな変化だと捉えています。
教室でも、この制度変更を踏まえた
出願戦略を一緒に考えてまいります。
※本記事の内容は、都教育委員会の発表(2026年9月17日公表分)
および各種公開データに基づいています。
詳細は必ず都教育 委員会の最新の実施要綱でご確認ください。






