2021/04/30実籾CSNew!
【シリーズ②】国語を勉強する意味
皆さん, こんにちは。
進学塾3Arrows実籾CSの菊地です。
前回の福田先生からバトンを引き継ぎ、
「国語を勉強する意味」についてお話していきます。
国語に限らず、苦手な科目や単元にぶつかった生徒から、
「こんなこと勉強しても将来訳に立たないよ!!」と言われることがあります。
では、なぜ皆さんは小学校に入学してから高校を卒業するまでの12年間も
国語という科目を勉強し続けなければならないのでしょうか。
実は国語を正しく学習することで、皆さんの将来にとって
大きく役に立つことがあるので、詳しくお話します。
①現代文
国語の学習として、まず思い浮かぶのが現代文の読解です。
ただ文章を読んで、内容を理解するだけであれば高校生になるまで学習する必要はありません。
わざわざ本を読めば良いだけであって、問題に答える必要もありません。
国語では文章の内容を理解するだけでなく、
「文章の意味を正しく理解し、相手に正しく伝わるように表現する力」
を身に着けることが重要になります。
将来、皆さんが企業に就職して働くことを想像してみましょう。
・上司からの指示の内容を正しく理解する
・その指示を出された意図、背景を理解して対応する
・作業の内容を正しく伝わるように報告する
このような力は“最低限”身に着けなければならない力です。
これを国語の文章読解に置き換えてみましょう。
・指示の内容を正しく理解する
→文章の内容を正しく読解する(記号選択の問題など)
文章中に書いてある情報から、内容を理解する能力です。
もちろん文章内に書いていない情報を勝手に付け足してはいけません。
・その指示を出された意図、背景を理解して対応する
→文章を要約する(筆者の言いたいことは何ですかといった問題)
文章の内容について「つまり〇〇」とまとめる能力です。
これについても自分の考えや感情を入れてはいけません。
「上司にはこう言われたけど、自分はこうしたいから違ってもいいや」
という考えは通用しないのです。
・作業の内容を正しく伝わるように報告する
→文章の内容をまとめて、正しい言葉で表現する(記述問題)
日常会話のなかで主語・述語を用いた文章で会話をしていますか?
相手に聞かれたことについて、正しくこたえることができますか?
少し難しい話に聞こえるかもしれませんが、
将来皆さんが社会に出たときに、このような基本的なことが正しくできるかどうかは、
非常に重要なのです。
そのための練習・訓練として現代文の学習があるのです。
②古文・漢文
中学生になると、本格的に古文・漢文の学習が始まります。
国語において学習する意味が分かりにくいのが古文・漢文です。
さて、古文・漢文をすることでどのような意味があるのでしょうか。
・昔の人の知恵や教訓を学ぶ
古典の授業をしていると、
「現代の生活においても似たような経験があるよね」といったお話をすることがあります。
先人の経験から学ぶことで、自らの生活を豊かにしていくことができます。
・日本人としてのルーツを学ぶ
国際的な世の中になり、海外の方々と触れ合う機会が多くなってきました。
海外の方々は自国の歴史やルーツを非常に大切にします。
それに比べて、日本人は日本についてあまり興味を持っていないように感じてしまいます。
海外の方からすると自分の国に関心がないというのは全く理解ができないようです。
察しや思いやりの心、四季の移ろいを感じる心など、
古くから伝わる「日本人としての心」を古典の学習を通じて学びましょう
いかがでしたか?
少し長くなってしまいましたが、国語という科目はただ「読み・書き」ができれば良い、
というものではないとご理解いただけましたでしょうか。
私の授業では入試のテクニックに留まらない国語の授業を意識しています。
ぜひ、皆さんと楽しく国語の授業ができればと考えていますので、
教室にお越しの際は、ぜひお声掛けください。
~おまけ~
国語の成績が伸びなくて悩んでいる方へ
国語の宿題で「解きなおし」に時間を使えていますか?
算数と同様に”なぜその答えになるのか”というプロセスを確認する作業は非常に重要です。
赤ペンで答えを書くだけになっていませんか?
この写真は中学受験対策コースに通っている
小学5年生の宿題用ノートです。
参考にしてみてくださいね。
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