2021/05/21実籾CSNew!
【シリーズ⑤】理科を勉強する意味
こんにちは!
進学塾3Arrows実籾CSの平田です。
前回の北嶋先生からバトンを引き継ぎ,
「理科を勉強する意味」についてお話していきます。
みなさん,理科は好きですか?
2019年の国際数学・理科教育動向調査で、小学4年生の理科の平均点は前回より7点ダウンしたものの,
前々回を3点上回り,長期的には上昇傾向にある。「理科の勉強が楽しい」と回答した小4は92%,
「理科は得意」が86%と、いずれも前回より2ポイント増加した。というニュースを目にしました。
私も小学4年生の夏,自身の化学作品が市で特選に選ばれたことをきっかけに,理科が大好きになりました。
ですが,虫が苦手・元素が覚えられないなどの理由から,理科を苦手に思っている子もいるでしょう。
ではなぜ,理科を学習するのでしょうか。
文部科学省の中学校学習指導要領には以下のように記されています。
自然の事物・現象に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,
実験を行うことなどを通して,自然の事物・現象を科学的に探究するために必要な
資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1)自然の事物・現象についての理解を深め,科学的に探究するために必要な観察,
実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。
(2)観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う。
(3)自然の事物・現象に進んで関わり,科学的に探究しようとする態度を養う。
この内容をまとめると,理科を勉強する意味はこのようになります。
①知的好奇心を養う
身の回りには不思議なことがたくさんあります。
なぜ物は落下するのか,なぜ夕焼けは赤いのか,など「不思議だな」,と感じる出来事や自然の様子。
「なぜそのようになるのか?」と不思議に感じ,「調べてみたい,知りたい」と思う新しいものへの興味や,
好奇心,「もっと知りたい」と思うエネルギーは,勉強をする上でとても大切なことです。
意識してみると,「なぜそのようになるのか?」と不思議に思うことがたくさんあります。
その気持ちを育てていくことで,「自分で調べてみよう」,という「知りたい」というエネルギーが育まれます。
そのため,理科を通して,「なぜそのようになるのか?」という経験をすることは非常に大切なのです。
②仕組みを知る
例えば,物を持つときにみんなで持つと楽になる。バランスを考えて持つ。持ち方を変えるといい。
感覚的には理解をしていることかもしれません。
ですが,物の重心との位置関係を理解しておくと,よりスムーズに運ぶことができます。
物事の仕組みを知ることで,「この場合はどうなるのか?」とより深く考えることができます。
深く考えることにより,「この場合はどうなるのだろうか?」といった新たな疑問が生まれてくるでしょう。
③身を守る
中学1年生では地震について学習します。
地震の知識があれば,どうしたら津波がやってくるかわかるため,どの場所に逃げればよいのか,
どのように家族や友人をその場所に誘導すればいいのか考えることができます。
中学2年生では化学反応を学習します。
塩素系漂白剤と酸性の洗剤は,なぜ混ぜてはいけないのか。
この理由は化学反応を理解すると分かるようになります。
NaCIO(次亜塩素酸ナトリウム)+2HCI(塩酸)→ NaCI(塩化ナトリウム)+H2O(水)+CI2(塩素)
塩素が有毒であることは,中学1年生の気体の性質で学習します。
このように知っていると,日々の生活や,身を守ることに理科は役立つのです。
大人になってから理科は必要ないと思われがちですが,勉強は文化的な生活より良くし,
自身の行動の支えになります。勉強することで,思考の幅が広がり,多角的に物事をとらえることもできます。
今の勉強を蔑ろにせず,日々成長する子どもたちを応援しています。
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